救急医療の適正利用にご協力ください

  「夜間のほうがすいてそうだから」「昼間は仕事があるから」など、軽症の患者さんがあえて休日や夜間に病院の救急外来を受診すると、緊急性の高い重症の患者さんの治療に支障をきたすおそれがあります。

  現在、どの病院も医師不足などにより救急外来も最低限の人数で対応していますので、いわゆる「コンビニ受診」が増加すると、本来救急対応が必要な患者さんへの診療が遅れてしまいます。

  また、医師の負担も増加し、救急外来を取りやめる病院が出たりと地域の救急医療が崩壊してしまう可能性があります。

  ご自身が万が一急病になったときなどに、安心して救急医療が受けられるように、日ごろの病院などのかかり方を再度チェックしてみましょう。


◆ 日頃の病院などのかかりかたを再チェック!


  昼間の診療時間内は外来の患者さんを診るために必要な医師や看護師、検査技師、薬剤師などの医療スタッフも十分に揃っていますので、検査や投薬などもスムーズに受けられます。


  一方で、休日や夜間の時間外の診療は、あくまで緊急事態に備えた少人数体制で対応することになります。また、診療時間帯以外で診察を受けると時間帯加算がプラスされますので、窓口負担が増えてしまいます。体調が悪いときは早めに診てもらいましょう。




  休日や夜間の時間外受診は、病気の程度に応じて医療機関の役割が分かれています。


  重症患者を救うための高度な救急医療を担う病院へ、緊急性の無い患者が多く訪れてしまうと、一刻を争う重症の救急患者の対応が難しくなります。また、対応する医師や医療スタッフの負担もますます過重なものとなってしまいます。


  症状が軽い場合は、休日の在宅当番医や夜間急病センターで診てもらいましょう。


  また、救急車の救急出場件数が増加しています。救急車は、急病や交通事故など医師の治療を受けなければ生命に危機が及び、迅速に搬送する適当な手段がない傷病者を24時間体制で搬送します。 しかし、緊急事態に利用できる救急車の台数には限りがあります。

  真に緊急を要する方のために、救急車の適正な利用をお願いします!!



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